アントニオ猪木 最後の日々と激闘62年の秘史
永遠の闘魂
書籍紹介
猪木は最後に何を語り、何を伝えたかったのか?
知られざる逸話で綴る「燃える闘魂」の真実!
病床の本音、好敵手たちの残光、名勝負の記憶……
稀代のプロレスラーは人生の「ファイナルカウントダウン」に何を残そうとしたのか?
晩年の猪木を取材してきた著者が、その生の声から闘魂最後の日々を描く!
本人と関係者の証言で綴る、燃える闘魂ファイナル!
2022年10月1日、長い闘病生活の果てに遂に旅立っていった「燃える闘魂」アントニオ猪木。
病と闘う姿を臆することなくメディアにさらしてきた最後の数年間は、この稀代のプロレスラーにとって極限まで燃え尽きるまでの伝説的なピリオドだった。
いったい猪木は何を考え、伝えようとしていたのか?
晩年の猪木を取材してきた『アントニオ猪木』(新潮新書)、『さよなら、プロレス』(standards)の著者が、本人や関係者の証言から最後の数年の生の姿を描き出す、渾身のプロレス・ノンフィクション。
第一部 最後の闘魂 アントニオ猪木、終局への日々
「『元気ですか?』と聞いたけど、反応がなかった」(主治医)
~酷かった病状~
「アントンをどんどん、表に出してあげて」(最後の妻・橋本田鶴子)
~病床の本音~
「あの試合に、プロレスのすべてが詰まってる」(棚橋弘至)
~アリ、馬場、ベイダー……好敵手たちの残像~
「彼は……強いですよ!」(モハメッド・アリ)
~真の強さを求めて~
「月に1、2回、夫妻で食事をしてましたね」(藤波辰爾)
~猪木夫妻vs藤波夫妻 晩年の様態~
「恩義が昇華されて、愛に変わっていきました」(猪木)
~最後の妻との2年間~
第二部 永遠の闘魂 激闘62年の秘史
#01 vs力道山 「お前、今、1人か? じゃあ、上がって来い」(力道山)
#02 新団体旗揚げ 「早くやれってんだよ!」(観客)
#03 世界への挑戦 「まったく、猪木は“カミカゼ”だ」(ドリー・ファンク・シニア)
#04 大物日本人対決 「すべては、マットの上で終わったんだよ」(猪木)
#05 vs病魔 「猪木、左足切断か?」(新聞記事)
#06 倍賞美津子 「アントンを、頼むわ、お願い」(倍賞美津子)
#07 語り部 「東京は下町の曇りガラス越しに見た、ママレモンのシルエット!」(古舘伊知郎)
#08 東京ドーム進出 「恐かった。俺の力も衰えたということだな……」(猪木)
#09 プロレスラー初の国会議員に 「やっぱり、やるからには、当選してほしいからな」(ジャイアント馬場)
#10 愛弟子 「藤原でございます! 猪木さんに、命、預けます!」(藤原喜明)
#11 引退 「文字通り、人柱になった人だったのだと思います」(前田日明)
著者紹介
瑞佐富郎(ミズキサブロウ)
愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。シナリオライターとして故・田村孟氏に師事。
フジテレビ『カルトQ・プロレス大会』優勝を遠因に、プロレス取材&執筆に従事する。
著書に『アントニオ猪木 闘魂60余年の軌跡』(新潮新書)、『さよなら、プロレス』『プロレス鎮魂曲』
『平成プロレス 30の事件簿』『新編 泣けるプロレス』(すべて、standards) などがある。
そのほか、NHK『燃える闘魂 ラストスタンド』(2021年11月放映)や、BSフジ『反骨のプロレス魂』シリーズの監修も務めている。