さよなら、プロレス
伝説の23人のレスラー、その引退の真実と最後の言葉
書籍紹介
「人は歩みを止めた時に、そして挑戦を諦めた時に、年老いて行くのだと思います」
――アントニオ猪木
なぜリングを去ったのか。
数々の伝説を残し、そして現役人生に幕を下ろした23人のレスラー。
引退を決意するまでの彼らの思いはいかなるものだったのか。
その舞台裏の真実を熱く描く、渾身のプロレス・ノンフィクション。
阿修羅 原
「大切な人に大切な思いが伝わる。それが生きていて、一番うれしい」
アントニオ猪木
「人は、歩みを止めた時に、そして挑戦を諦めた時に、年老いて行くのだと思います」
ザ・グレート・カブキ
「毒霧の正体? 順を追って話そうか」
前田日明
「本当に怖いのは、自分の信念を曲げずに、生き残っていくこと」
ジャンボ鶴田
「自分が思った以上にファンの温かさを感じて……」
スタン・ハンセン
「手術の痕は、見せないよ」
浅子 覚
「自分みたいなコンディションの者が上がっては、それはプロレスに失礼なんじゃないかって」
垣原賢人
「僕のプロレス人生、ハッピーエンドだったと思います! 」
馳 浩
「引退表明なんて、しなきゃよかったと思ってますよ」
SUWA
「こんな終わり方したレスラー、いないでしょ! 」
ミラノコレクションA.T
「今度は俺が人の体を治していく」
力皇 猛
「プロレスをやってきて13年間、幸せで素晴らしい時間を過ごすことができました」
小橋建太
「引退できなかった三沢さんにも届いてると思います」
田上 明
「家に帰って、横になりながら、酒でも飲みたいよ」
佐々木健介
「プロレスが好きだからこそ、未練がない」
井上 亘
「自分が好きな選手、おもいっきり声援してあげてください! 」
天龍源一郎
「今は何もしないことが幸せ」
スーパー・ストロング・マシン
「マシンは、今日で、消えます」
アブドーラ・ザ・ブッチャー
「そろそろフォークを置く時が来た」
飯塚高史
「……」
長州力
「そのうちリングは降りるだろうけど、また引退試合をやろうとは思わない」
獣神サンダー・ライガー
「やり残したことは、ない」
中西 学
「一度プロレスラーをしたからには、死ぬまでプロレスラーやと思ってますんで」
著者紹介
瑞佐富郎(みずき・さぶろう)
愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。シナリオライターとして故・田村孟氏に師事。フジテレビ『カルトQ・プロレス大会』優勝を遠因に、プロレス取材などに従事する。本名でのテレビ番組企画やプロ野球ものの執筆の傍ら、会場の隅でプロレス取材も敢行している。プロレスでの主著に『プロレス鎮魂曲』『平成プロレス 30の事件簿』『新編 泣けるプロレス』(ともに、standards)、執筆・構成に関わったものに『証言UWF 完全崩壊の真実』(宝島社)、『証言「プロレス」死の真相』(河出書房新社)などがある。また、プロレス・ドキュメンタリー『反骨のプロレス魂』(BS フジ)の監修や、プロ野球・野村克也監督の最後の著書となった『人を動かす言葉』(新潮社)の取材・構成も務めている。