平成プロレス 30の事件簿
知られざる、30の歴史を刻んだ言葉と、その真相
書籍紹介
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プロレスにとって<平成>とは何だったのか?
新日本プロレス初の東京ドーム大会(1989)に始まり、UWF3派分裂(1991)、
新日本vsUWFインター全面戦争(1995)、髙田延彦vsヒクソン・グレイシー(1997)、
アントニオ猪木引退(1998)、小川直也vs橋本真也“1.4事変”(1999)、ジャイアント馬場死去(1999)、
NOAH旗揚げ(2002)、WJプロレス旗揚げ(2003)、「ハッスル」ブーム(2004)、
三沢光晴死去(2009)、「ALL TOGETHER」開催(2011)、天龍源一郎引退(2015)、
高山善廣頸髄損傷(2017)、中邑真輔WWEタイトル挑戦(2018)……。
30年間に渡る激動の平成プロレス史を、名ゼリフ、名シーンを手掛かりに、
『泣けるプロレス』シリーズの著者がその真実の姿を描き出す、渾身のノンフィクション。
目次
1989(平成元)年 [新日本プロレス、初の東京ドーム大会開催]
「怖かった。俺の力も衰えたということかな……」(アントニオ猪木)
1989(平成元)年 [アントニオ猪木、参議院選挙当選]
「今年最高の名勝負だったよ」(長州力)
1990(平成2)年 [新日本プロレス東京ドーム大会に全日本プロレス参戦]
「出るまで不安だった。『ブー! 』と来るのかと思って」(ジャンボ鶴田)
1990(平成2)年 [三沢光晴、タイガーマスクを脱ぐ]
「三沢が泣いてますよ! 」(竹内宏介・「週刊ゴング」編集人)
1990(平成2)年 [天龍源一郎、SWS参加]
「一番たまったのは、ストレスとネクタイ」(天龍源一郎)
1990(平成2)年 [大仁田厚、有刺鉄線電流爆破マッチ開始]
「別の角度からプロレスの面白さを見た気がした。逃げるためのロープが、逆に危険に近づいて」(二宮清純・スポーツジャーナリスト)
1991(平成3)年 [UWF、3派分裂]
「明日、メガネの社長と会わなきゃだから」(藤原喜明)
1991(平成3)年 [新日本プロレス、「G1 CLIMAX」開催]
「新日本プロレスは、今日のリーグ戦をきっかけに、これから始まります! 」(蝶野正洋)
1994(平成6)年 [ジュニアヘビー・オールスター「SUPER J -CUP」スタート]
「これからもこんな素晴らしい日は来ないだろう」(ワイルド・ペガサス)
1995(平成7)年 [新日本プロレス対UWFインターナショナル全面戦争勃発]
「ムーンサルト? よければいい。俺がトップロープに上がるのは、武藤をKOして勝どきを上げる時」(髙田延彦)
1997(平成9)年 [nWo JAPAN活動開始]
「支持を得た理由? 俺はやっぱり、最初はロゴだと思う」(蝶野正洋)
1997(平成9)年 [『PRIDE1』髙田延彦vsヒクソン・グレイシー戦]
「髙田を応援した皆さん、すいません」(ヒクソン・グレイシー)
1998(平成10)年 [アントニオ猪木引退]
「私の後継者は、前田だと考えていた」(アントニオ猪木)
1999(平成11)年 [小川直也vs橋本真也“1・4事変”]
「気をつけてくださいね。何かあったら行きますから」(安田忠夫)
1999(平成11)年 [ジャイアント馬場死去]
「(死に顔は)笑顔でした……」(三沢光晴)
1999(平成11)年 [前田日明引退]
「カレリンは、私にとってのゼットンでした」(前田日明)
2000(平成12)年 [ジャンボ鶴田死去]
「三沢たちの試合は、見ていてハラハラする。プロレスとして、奇麗じゃない気がするんだよ」(ジャンボ鶴田)
2000(平成12)年 [三沢光晴、「NOAH」旗揚げ]
「一応、おふくろには報告しました。『明日、旗揚げだから』って」(三沢光晴)
2002(平成14)年 [武藤敬司、全日本へ移籍]
「元子さん、全日本を、俺に下さいよ」(武藤敬司)
2003(平成15)年 [長州力、「WJ」旗揚げ]
「選手の不満が渦巻いている。文字通りのマグマだよ」(谷津嘉章)
2004(平成16)年 [エンターテインメント・プロレス「ハッスル」誕生]
「明日は坂田が負けて、自ら髪の毛を刈る予定です」(「ハッスル」スタッフ)
2005(平成17)年 [橋本真也死去]
「バカ野郎としか、出て来ねえよ……」(武藤敬司)
2005(平成17)年 [新日本プロレス、ユークスの子会社に]
「俺1人でも盛り上げて行きますよ。俺が新日本プロレスだ」(棚橋弘至)
2009(平成21)年 [三沢光晴死去]
「社長のプロレスを受け継ぐ、若い奴らの試合を観てやってよ……」(高山善廣)
2011(平成23)年 [オールスター戦「ALL TOGETHER」開催]
「プロレスの醍醐味が全て入っていた」(坂口征二)
2012(平成24)年 [新日本プロレス、ブシロードの子会社に]
「ツイッターをやっている皆さんは、今すぐ私をフォローして下さい! 」(木谷高明・新日本プロレス取締役会長)
2013(平成25)年 [小橋建太引退]
「馬場さんも三沢さんもできなかった引退試合をちゃんとやりたかった」(小橋建太)
2015(平成27)年 [天龍源一郎引退]
「天龍、今が一番かっこいいぞ! 」(引退試合の観客の一人)
2017(平成29)年 [高山善廣、頸髄完全損傷]
「俺なんてどうでもいいんで、皆さん、力を貸して下さい」(鈴木みのる)
2018(平成30)年 [中邑真輔、レッスルマニアでWWE王座に挑戦]
「プロレスは、言葉以上のメッセージ」(中邑真輔)
著者紹介
瑞 佐富郎(みずき・さぶろう)
愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
シナリオライターとして故・田村孟氏に師事。
フジテレビ『カルトQ・プロレス大会』優勝を遠因に、プロレス取材等に従事する。
本名でのテレビ番組企画やプロ野球ものの執筆の傍ら、会場の隅でプロレス取材も敢行している。
著書に『新編 泣けるプロレス』『プロレス鎮魂曲』(ともにstandards)、
執筆・構成に関わったものに『告白 平成プロレス10大事件 最後の真実』
『証言UWF 最後の真実』(ともに、宝島社)などがある。