社員をやる気にさせたければ
その人事給与制度をやめなさい
社員の給与をドンドン増やせる会社しか生き残れない! ポストコロナの中小企業経営
書籍紹介
人事給与制度はテキトーがいい!!
300社以上の中小企業を実践指導してきた
オーナー社長の労務顧問が教える!
後継社長の労務の鉄則と人事給与制度導入の勘所、教えます
私は20年間、人事給与のコンサルタントをやってきましたが、ふと気づいたこがあります。
「かっこいい人事制度を導入し、一生懸命運用している中小企業ほど業績がパッとしない」
ウソのような本当の話です。
私のクライアントの98%が後継社長です。
後継社長は多くの場合、先代のカリスマ性を引き継げず、先代に仕えていた役員・管理職・年上の社員からの周囲の目も厳しい。
だから、民主的・調整的なリーダーシップにならざるを得ません。
しかし、いざ後継社長が会社に足を踏み入れると実に社内の不合理・不公平が目につきます。
特に気になるのは「給与」です。
「なぜ彼の給与は彼女より高いのだろう」など、先代の給与の決め方は実にいいかげんに思えてきます。
そこで、コンサルタント会社のセミナーや書籍で紹介される、いかにも素晴らしいとされる「人事制度」が魅力的に思えてくるのです。
しかし、そこで立ち止まって考えていただきたいと思います。
どこかでうまくいったとされる「制度」を導入することがいかに会社をダメにするか。
人事はそんな簡単なものではありません。
どこかの会社でうまくいった(そもそもこれも怪しい)とされる“ミスマッチな制度”を入れて
・社員のやる気の総和を逆に下げてしまった会社
・社員の反発が大きく制度導入にも至らなかった会社
・1年ほどやってみたけど自社に合わずにグチャグチャになった会社
などをたくさん見てきましたし、その後始末もたくさんやってきました。
悩んだ末に救いの手を求めてきた多くの経営者は、真面目で一生懸命なオーナー企業の後継社長でした。
本書では特に後継社長の「転ばぬ先の杖」として、後継社長の労務の鉄則と人事制度の導入の勘所を率直に申し述べたいと思います。
【目次】
第1章 オヤジ(先代社長)の時代と何が決定的に異なるのか
第2章 人事給与制度の落とし穴をつぶさに見る
第3章 給与制度の「常識」は「非常識」?
第4章 実は合理的だったオヤジ(先代社長)の判断
第5章 後継社長が人事給与制度を導入するときに外せない原理原則とは
第6章 後継社長の人事給与制度 5つのポイント
第7章 後継社長は労働法をこう使う
第8章 後継社長の制度改革の要諦は中長期の展望にあり
第9章 もう一度やり直す覚悟を! ~アフターコロナの自己改革~
著者紹介
福田秀樹(ふくだ・ひでき)
1972年大阪府生まれ。同志社大学経済学部卒。人事コンサルタント/社会保険労務士。社会保険労務士事務所「福田式賃金管理事務所」所長。平成12年に社会保険労務士として開業登録後、平成18年に人事給与コンサルタントの専門会社を設立。開業以来一貫して、中堅・中小企業の人事給与問題の解決を得意とする実務コンサルタントとして、300社以上の経営支援に関与する。これまでに数百人以上のオーナー社長、経営幹部に関わり、実情に即しながら会社の強みや特徴を最大限に引き出し、問題解決に導いてきた、困り果てた企業が最後に門をたたく「ラストコールコンサルタント」。著書に『監督官がやってくる! 小さな会社の労基署調査対策』(日労研)、『はじめての就業規則100問100答』(アスカ出版社)などがある。
訂正情報
本文の内容おいて誤りがありました。訂正させていただくとともに読者の皆様にはお詫び申し上げます。