コンピュータ ノスタルジア
デザインで見る黎明期のパーソナル・コンピュータ
書籍紹介
2025/5/22(木)の19時から、渋谷パルコ9FのDOMMUNEにて、
「コンピュータ ノスタルジア」のイベントが開催されます。
DOMMUNE 告知サイト
https://www.dommune.com/streamings/2025/052201/
ぜひ、奮ってのご参加をお待ちしております。
2025/5/22/THU 19:00-23:00
デザインこそが面白い!黎明期のパーソナル・コンピュータから見た視覚文化史
standards Presents『コンピュータ ノスタルジア』刊行記念PROGRAM
●出演:長澤 均(服飾史家/グラフィックデザイナー)、テクノタク飯塚(編集ライター)、内山利栄(スタンダーズ編集者)、
宇川直宏(現 “在” 美術家/DOMMUNE主宰)
●VIDEO GUEST:クーロン黒沢(ライター)
PROGRAM INFO
・ENTRANCE ¥1500(超エクスクルーシヴ限定50人スタジオ観覧者をPeatixにて予約受付中です!▶︎https://computernostalgiadommune01.peatix.com/
・PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
・MAP
70年代なかばに誕生し、80年代にかけて普及した、パーソナル・コンピュータ。夥しい数の多種多様なパソコンが生まれ、その多くは消えていった。当時の状況を知る人だけでなく、そのころにはまだ生まれてもいなかった世代の方にもぜひ体験していただきたい1冊!
コンピュータの機種紹介以外にもコラムで、黎明期のパソコンがどのように生まれていったのか、ヴィンテージ・パソコンの入手方法、コンピュータと女性(写真)、映画に登場するコンピュータ、コンピュータの文化史など、読みどころがたくさん!
1970〜1980年代に登場した、多種多様な
デザインのコンピュータたちを詳しく解説!
コンピュータでなにができるのか?
それがまだ見えていなかった時代だけあって、当時発売された
コンピュータはどれも試行錯誤の連続であり、そのデザインも
現代からは考えられないほど大胆かつ、コンセプチュアルで
楽しいものばかり。
本書はそんな時代のパーソナル・コンピュータを
「海外」「国内」「Apple」の3章に分けて紹介、オールカラーの
ページで詳しく解説している。
「これがパソコンなの!?」と衝撃を与えてくれる機種もあれば、
うっとりするような愛らしさを醸し出してくれる、
とてつもなく美しいコンピュータも!
当時のコンピュータを取り巻く流れがわかるように、
コラムで周辺事情も深く解説。さらにパーソナル・コンピュータ
誕生までのコンピュータ史も大まかにつかめるように、
巻末にはコンピュータの文化史も配している。
また、古いコンピュータを扱った本はあっても、
電卓までおさえた本は珍しいはず。
今では希少となっているRed LED(赤色LED)の電卓も
デザイン重視でセレクトし、撮影・掲載。
テック系の観点から古いコンピュータを解説した本は、これまでにも
いくつかあるが、「デザイン=外観」を基準にした本は、ほかにはないだろう。
美しいコンピュータをビジュアル的に楽しめ、
また周辺のストーリーを知ることもできる、完全保存版の1冊!
1章 海外のヴィンテージ・コンピュータ
2章 国産のヴィンテージ・コンピュータ
3章 Appleのヴィンテージ・コンピュータ
●コンピュータと女性
●赤LED電卓
●コンピュータの文化史
第1章 海外のヴィンテージ・コンピュータ
もっとも最初のホーム・コンピュータのひとつであるAltair 8800やIMSAI 8080から、どっしりとした家具調のZenith Z-89(写真)、一度見たら忘れられないSF的造型のPET 2001、徹底的に丸みをおびたCBM 8296(表紙)、当時のエグゼクティブに愛された10kgを超えるポータブル機であるOsborne 1、ゲームメーカーとして有名だったアタリが初めててがけたパソコンATARI 800、82年の発売以降、毎年200万台以上売れたCommodore 64、世界初のマルチタスクパソコンのAMIGA 1000、真っ黒でモノリスそのもののようなSinclair QL、アップルの作ったモックアップ機のように見えるCanon Catなど、眺めるだけでも盛り上がる機種たちを詳しく紹介!
第2章 国内のヴィンテージ・コンピュータ
カセットテープでどんなOSにも対応できる「クリーンコンピュータ」設計を謳い、近未来感のあるデザインだったシャープのMZシリーズ(写真)や、NECの初のパソコンであり、国産パソコンの原点ともいえるPC-8001、3色のカラーパネルを気分で使い分けられるお洒落なPASOPIA 7、ソニーが初めてリリースした、独創性にあふれたゴツいマシーンSMC-70、世界初のハンドヘルド・コンピュータであるEPSONのHC-20、ハンドル付きでカラーリングも選べるラジカセ感覚のMSXパソコンである日立のMB-H1、現在でも人気のある、極めて洗練されたデザインで登場したハイスペックなマシーンX68000など、それぞれ特徴のありすぎる機種たちを詳しく紹介!
第3章 Appleのヴィンテージ・コンピュータ
キーボードを内蔵し、基板などがひとつのケースに収められた初のパソコンであるApple IIや、本書の著者・長澤氏がアップル史上でもっともデザインが美しいパソコンだと語るApple IIc、マウスを使ったGUIが初めて製品化され、発売当時にあまりの高額ゆえ「パソコン界のポルシェ」と呼ばれたApple Lisa、Lisaのプロジェクトから外されたスティーブ・ジョブズが他人のプロジェクトを乗っ取ってはじめたMacintoshシリーズの初代Macintosh(128K)、フロッグデザインによる洗練されたボディで高性能を誇ったMacintosh SE/30(写真)、瀟洒でとんでもなく美しいデザインの巨大ポータブル機Macintosh Portableなど、どれも開発エピソードが濃厚すぎる機種たちを詳しく紹介!
赤色発光の魅力……赤LED電卓
著者・長澤氏のコレクションの一部から、今では希少となったRed LED電卓を紹介。ロックウエル社が発売した、渋めの美しいデザインの小型電卓、80年代後半からカタログ通販で有名になったシアーズの優美なデザインのモデル、70sのスペースエイジ感覚たっぷりのテキサス・インスツルメンツ製のシリーズ、オレンジ色のキャノピー(庇)が妖しく美しいリトロニクスのハンドヘルド電卓、カシオが「世界初のパーソナル電子計算機」を謳った初期の電卓、ソニー製で、ひとつの管の中に0から9までの数字が前後に並ぶ=奥行きがある、ニキシー管電卓(写真)、また独特の筐体デザインが可愛らしいシチズン製の機械式計算機など、所有したくなる魅力に満ちた機種たちを詳しく紹介!
著者紹介
長澤 均
グラフィック・デザイナー/ファッション史家。1981年にインディペンデント雑誌『papier collé』(特集=ナチズム)を創刊。林海象監督の『夢見るように眠りたい』ではコスチューム・ディレクションを担当した。
CASIOのデータバンク・シリーズなどのコンセプト、ネーミングから川崎市市民ミュージアムでの『BAUHAUS』展のデザイン一式などを担当している。
モード雑誌は19世紀半ばから1970年代までを収集しており、『ガゼット・デュ・ボン・トン』誌の完本、1920年代からの『Vogue』、『Harper’s Bazaar』などを多数コレクションしている。
テクノタク飯塚
編集ライター。フリーランス時代から『昭和40年男』編集部時代まで、レトロゲームやロボットなど、さまざまなテクノポップ的ガジェットを紹介する記事を手がけてきた編集ライター。「ロボットミュージアム in 名古屋」「サイバーダインスタジオ」と2つの展示施設で歴史展示のディレクションも担当。編著書に『オムニボット・ファンブック』(毎日コミュニケーションズ)。